3.消化器系疾患
過敏性大腸炎 | |
原因 | 大腸を中心とした腸管の機能異常により慢性の腹痛や便秘異常を起こします。原因としては1)消火器運動の異常、2)消化器の知覚過敏、3)心理的な異常が考えられています。内臓の機能は自律神経(交感神経と副交感神経)に支配されており、ストレスなど生活環境の過剰な刺激により、便秘、下痢、またその複合型などの傷害が起こります。 |
症状 | 慢性の腹痛や便秘異常を繰り返します。35歳以下の女性に多い疾患で、腸疾患患者の20~50%が過敏性大腸炎と消化器疾患の中で最も頻度の高い疾患です。精神障害やストレスなどの心理的要因も病態に深く関わっていることが多くみられます。 |
施術 | 便通異常のタイプで、1)便秘型と、2)下痢型また3)交代型に分けられますが、1)の便秘型には腹の中下腹部の経穴(中睆、大横、天枢)をまた2)の下痢型では下腹部の経穴(気衝)を主に施術し、特に交感神経が優位で起こる下痢型では交感神経を上げぬ施術を行うのが効果的です。また、背部の腸のデルマトーム部の刺針も副交感刺激で良好な効果と考えています。 |
内臓支配する自律神経の系図 便秘型の施術点 下痢型の施術点