5.婦人科系
婦人科疾患(生理不順、不妊症) | |
原因 | ホルモン(プロスタグランジン、エストロゲンなど)のバランス異常で、種々の婦人科疾患が発生します。月経困難症はプロスタグランジンによる子宮筋の過剰収縮。更年期障害は女性ホルモンのエストロゲンの減少・消失が原因です。また、冷え性、不妊症なども自律神経の不具合が原因のホルモンバランスの異常が主因と考えられています。 |
症状 | 月経困難症は、月経に際して頭痛、腰痛、腹痛、などの症状が発生し、吐き気やめまいを伴うことも有ります。 更年期障害では、女性ホルモン(エストロゲン)の消失により脳の交感神経中枢が興奮しやすくな為ホットフラッシュなど種々の自律神経異常をきたすことが多くあります。 |
施術 | 月経困難症並びに更年期障害では、自律神経を正常化(副交感神経優位となる)してホルモンバランスをとる為に、まず中枢神経を刺激する経穴(翳風、亜門、風池など)を施術します。また、女性器を支配する神経の出口である仙骨の経穴(次髎、中髎)を施術します。下腹部の刺激より背部にある仙骨の刺激の方が副交感神経を優位にすると考えられています。また、刺鍼施術にお灸施術を併用することで更に施術効果を上げています。 不妊症の治療も同様の施術で行います。患者さんは40歳前後の方が望みをかけて来られますが、治療成果は半年以上かかることも多く、また100(%)懐妊できるとも限らないため、治療に悩む疾患です。しかし、懐妊された喜びは他のどの疾患の患者様より強く、後に旦那様と一緒にお子さんを連れて来られることが多く、喜びとなります。 |
婦人科系を支配する神経経路 婦人科系疾患の治療施術点
逆 子 | |
原因 | 胎児は通常母体の体位により回転して骨盤位から安定の体位へ移りますが、子宮の形状異常や胎動の減少などで、回転のタイミングを逸して骨盤位に留まることが有ります。成因は今だ明確にはなっていないようです。 |
症状 | 37周を過ぎても4(%)ほどが骨盤位のままで、体位は、殿位が70~75%、足位が25~30%、膝位が1%だそうです。分娩は帝王切開が安全です。 |
施術 | 足の小指の先の至陰にお灸を据える鍼灸施術をします。成るべく短い間隔での施術が好ましく一週間に3~5回の施術で、施術中に回転はしませんが、この施術がトリガーとなり、帰宅後の安静時に胎動で自己回転し正常位となることが多いです。この時、胎児の背中のある方を上にして横向きになる姿勢での休息が良いようです。 |
逆子(骨盤位)の体位 逆子体操